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RACING-DRIVER.JP編集部
2026.11.01

2026 KYOJO CUP RD.5 斎藤愛未が完全制覇で逆転シリーズチャンピオンを獲得!!

2026年10月31日(土)、11月1日(日)、富士スピードウェイにてKYOJO CUP Round.5が開催された。

全5大会10レースで争われてきた今シーズンも、いよいよ最終大会。前回のRound.4では#38 佐藤こころ選手(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)が悲願の初優勝を飾り、タイトル争いに名乗りを上げた。ランキング首位の#39 富下李央菜選手(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)から6番手の#86 下野璃央選手(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)までがシリーズチャンピオンの可能性を残して最後の週末を迎えた。

前日から朝方までの雨の影響で、土曜日は路面に濡れた部分が残っていたものの、走行ラインは乾き、公式予選からドライタイヤでの戦いに。午後は雲が増えて冷たい風も吹き、日差しの有無によってコンディションが変化する中、2026年の女王を決める最後の2レースが行われた。

■公式予選 / Sprint「斎藤愛未がポール・トゥ・ウィン。ランキング首位で最終決戦へ!!」

31日土曜日の公式予選は20分間。路面に雨が残る中、各車が周回を重ねながらタイムを縮めていった。中盤には#39 富下選手、#38 佐藤選手が上位に並んだが、#36 斎藤愛未選手(SCS TOM'S KYOJO KC-MG01)が得意とする最終セクターでタイムを稼ぎ、1分44秒369を記録。佐藤選手を0.068秒上回り、ポールポジションを獲得した。

3番手は#7 翁長実希選手(nat KDDP KC-MG01)、4番手#39 富下選手、5番手#37 ハナ・バートン選手(SCS TOM'S KYOJO KC-MG01)。なお、予選6番手の#3 松井沙麗選手(KeePer KONDO RACING KC-MG01)は走路外走行による3グリッド降格で、Sprintは9番手からのスタートとなった。

午後のSprintは10周。スタート前のグリッドでは気温18.6度、路面温度22.4度。走行ラインの外には一部ウェットパッチも残る中、ローリングスタートでレースが始まった。

#36 斎藤選手が先頭を守り、#38 佐藤選手、#7 翁長選手、#39 富下選手が続く。一方、1周目の300Rでは#86 下野選手と#10 ジョアンヌ・チコンテ選手(FLEET KDDP KC-MG01)が接触。下野選手はフロントウイングにダメージを負ってピットへ戻り、チコンテ選手も順位を落とした。この間に10番手スタートの#18 三浦愛選手(Team ReFa KC-MG01)が6番手へ浮上した。

先頭の斎藤選手がリードを広げる一方、終盤には佐藤選手と翁長選手の2番手争いが白熱。9周目の1コーナーで翁長選手がイン側から前に出るが、佐藤選手も立ち上がりで切り返し、コカ・コーラコーナーをアウト側から回り込んで2番手を奪い返した。続くダンロップコーナーでも並びかける翁長選手を抑え、佐藤選手がポジションを守った。

斎藤選手は2位に4.077秒差をつけて優勝。2位#38 佐藤選手、3位#7 翁長選手、4位#39 富下選手と続いた。#37 バートン選手は三浦選手、松井選手との接近戦をしのいで5位。予選とSprintでポイントを積み重ねた斎藤選手が82ポイントでランキング首位へ浮上し、80ポイントの富下選手に2ポイント差をつけてFinalを迎えることとなった。

■Final「再スタートの攻防を制した斎藤愛未。勝利とシリーズチャンピオンをつかみ取る!!」

翌日曜日のFinalは15周。グリッドウォークでは日が差すと暖かさを感じる一方、雲に日差しが遮られ、ホームストレートには冷たい向かい風も吹いていた。気温は23.8度、路面温度は18.9度のドライコンディションでレースは行なわれた。

ポールポジションは前日のSprintを制した#36 斎藤選手。2番手#38 佐藤選手、3番手#7 翁長選手、4番手#39 富下選手、5番手#37 バートン選手、6番手#18 三浦選手と続く。Sprintでの接触によりチコンテ選手にはFinal最後尾への降格が科され、下野選手が20番手、チコンテ選手が21番手から追い上げる形となった。

ローリングスタートから先頭を守ったのは斎藤選手。1コーナーでは翁長選手、富下選手も前をうかがうが、上位4台はグリッド順のまま立ち上がった。後方では三浦選手とバートン選手、さらに松井選手、#11 ペイジ・ラダッツ選手(富士山静岡レーシングKC-MG01)、#17 白石いつも選手(Team ReFa Aira KC-MG01)が接近。1周目のダンロップコーナーでは松井選手が三浦選手のアウト側から仕掛けるなど、序盤から各所で攻防が繰り広げられた。

2周目には三浦選手がバートン選手に並びかけ、1コーナーからコカ・コーラコーナーにかけてサイド・バイ・サイドに。しかしバートン選手が前を守り、三浦選手は再び背後についた。

その直後、アドバンコーナーではラダッツ選手と白石選手が接触。ラダッツ選手は走行を再開したが、白石選手はここでリタイア。レースは、車両回収のためセーフティーカーが導入された。

さらにバートン選手がピットへ。左右のタイヤを逆に装着していたため交換を行い、コースへ戻ったものの、上位争いから後退した。これで三浦選手が5番手、松井選手が6番手へ。#32 金本きれい選手(ミハラ自動車エムクラフトKC-MG01)が7番手、#4 平川真子選手(NTT docomo Business ROOKIE KC-MG01)が8番手と続き、20番手からスタートした下野選手は、わずか序盤の2周で9番手まで順位を上げていた。

5周を終えてセーフティーカーが退去し、レースは6周目から再開。ここで勝負に出たのが佐藤選手だった。斎藤選手の加速に合わせてぴったりと続き、ホームストレートから1コーナーのアウト側へ。2台が並んだままブレーキングに入り、佐藤選手が首位を狙う。しかし、イン側の斎藤選手が立ち上がりで前を守り切った。

前戦のFinalでは再スタート直後にトップを奪って初優勝をつかんだ佐藤選手。今回も同じ勝負どころで仕掛けたが、斎藤選手は首位を譲らない。続くコカ・コーラコーナーからも素早く加速し、背後から迫る佐藤選手との間隔をつくった。

後方では下野選手が追い上げを続ける。6周目の終盤、最終コーナーから平川選手に並びかけ、7周目の1コーナーからコカ・コーラコーナーにかけての攻防で前へ出て8番手へ。続いて同周の最終コーナーでは金本選手にも並びかけ、8周目の1コーナーでは下野選手、金本選手、平川選手が横に広がった。この攻防で下野選手が7番手へ上がり、平川選手も金本選手をかわして8番手となった。

首位争いでは、佐藤選手がブレーキングで差を詰める一方、斎藤選手は最終セクターの立ち上がりで再び引き離す展開に。翁長選手、富下選手も続くが、上位4台は大きなミスなく周回を重ね、仕掛けられる距離に持ち込むまでが難しい攻防となった。

トップ争いは、首位の斎藤選手を佐藤選手が追走するも、斎藤選手はレース後半に入っても安定したラップを刻み、少しずつリードを広げていった。

一方、5番手争いでは三浦選手と松井選手の接近戦が続いた。松井選手はホームストレートでスリップストリームを使い、1コーナーのイン側をうかがうが、三浦選手が落ち着いて対応。前戦Finalでは接触でともにリタイアとなった2台が、今回は最後まで上位入賞をかけて競り合った。7番手に浮上した下野選手も終盤にペースを上げ、前を走る松井選手との差を詰めていく。

終盤には2番手争いも緊迫した。翁長選手が13周目に1分45秒027のファステストラップを記録し、佐藤選手へ接近。残り2周でその差を1秒以内に縮め、最後のチャンスを狙った。しかし先頭の斎藤選手は、最後までペースを崩さない。15周を走り切ってトップチェッカーを受け、Final優勝と2026年のシリーズチャンピオンを獲得した。公式予選、Sprint、Finalをすべて制し、最終大会を完全制覇。前戦Finalでの無得点を取り返す、見事な逆転戴冠となった。

2位は翁長選手の追撃を振り切った佐藤選手で、優勝した斎藤選手との差は1.719秒。3位翁長選手、4位富下選手、5位三浦選手、6位松井選手と続いた。下野選手は20番手から13ポジションを上げて7位。松井選手まで0.801秒差に迫り、最後まで追い上げる走りを見せた。

■RACING-DRIVER.JP掲載選手の活躍

リタイア #17 白石いつも選手
Sprintは9位。Finalも9番手から上位進出を狙ったが、2周目のアドバンコーナーでの接触により悔しいリタイアとなった白石いつも選手。前戦7位に続くポイント獲得は叶わなかったが、序盤から積極的に前を狙う姿を見せた。
白石いつも選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ

17位 #8 佐々木藍咲選手
予選16番手からSprintでは11位まで挽回。Finalも順位を上げ速さは光ったが悔しい最終大会となった佐々木選手。
佐々木藍咲選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ

10位 #33 岩岡万梨恵選手
Sprint13位からFinalではポイント圏内を目指して走った岩岡選手。今シーズン最後のレースでポイントを持ち帰った。
岩岡万梨恵選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ

9位 #32 金本きれい選手
Finalは12番手から前戦に続き、上位のバトルに加わり大きな印象を残した金本選手。
金本きれい選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ

7位 #86 下野璃央選手
Sprintは接触によるマシンダメージでリタイア。Finalは20番手からの厳しいスタートとなったが、13ポジションアップの7位フィニッシュとなった下野選手。最後まで接近戦での強さを見せつけた。
下野璃央選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ

6位 #3 松井沙麗選手
予選6番手の速さを見せるも、グリッド降格によりSprintは9番手から7位まで戻し、Finalでは6位に入った松井選手。
松井沙麗選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ

4位 #39 富下李央菜選手
ランキング首位で迎えた最終大会でSprint、Finalともに4位となり、惜しくもシリーズチャンピオンには届かなかった富下選手。開幕大会の完全制覇から最終戦までタイトルを争い、ルーキーシーズンをランキング3位で締めくくった。
富下李央菜選手 RACING-DRIVER.JPオフィシャルページ

2位 #38 佐藤こころ選手
Sprint2位、Finalでも勝利を目指し攻め続けた佐藤選手。最後は翁長選手の追撃を抑えて2位でフィニッシュし、シリーズランキング2位を獲得した。
佐藤こころ選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ


最終大会で予選3ポイント、Sprint10ポイント、Final20ポイントの計33ポイントを加えた斎藤選手が、通算102ポイントでシリーズチャンピオンに。佐藤選手が89ポイントでランキング2位、富下選手が88ポイントで3位となった。歴代女王の勝負強さと、若いドライバーたちの成長が交錯した2026年シーズン。斎藤選手がパーフェクトウィンで2026年のKYOJO CUPは幕を閉じた。

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KYOJO CUP公式リザルト一覧
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Round.5 動画
公式予選
https://www.youtube.com/watch?v=QRd_kG27FEQ

Sprint
https://www.youtube.com/watch?v=luBGbIHc9Lw

Final
https://www.youtube.com/watch?v=Jwo3Y0fcCVs

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