2026年5月31日(日)、三重県・鈴鹿サーキット南コースにてGPR KARTING SERIES 全日本カート選手権 OK部門 第3戦・第4戦が開催された。開幕ラウンドのモビリティリゾートもてぎでは、OK部門デビューイヤーの松居寿來選手(K.SPEED WIN)が第1戦・第2戦を連勝。最高峰カテゴリー初挑戦ながら、ポールポジションから冷静にレースを組み立て、いきなりシリーズ争いの中心に立った。迎えた第2ラウンドの舞台は鈴鹿サーキット南コース。今大会より現役スーパーGT、スーパーフォーミュラドライバー、そして全日本OK部門でも過去2冠の佐藤蓮選手(Tony Kart R.T.J.)や昨年最終戦にしてデビューイヤー初勝利を飾った澤田龍征選手(GAINER TANAX with HIROTEX)も参戦。開幕2連勝中の松居選手がその勢いをさらに伸ばすのか、それとも地元・鈴鹿を得意とするドライバーや経験豊富な上位勢が流れを変えるのか。スーパーポール、そして第3戦・第4戦の決勝を通じて、OK部門らしいハイレベルな接近戦が展開された。
スーパーポール 開幕ラウンドの勢いを鈴鹿でも見せる松居。上位陣は僅差のアタック合戦へ
タイムトライアル上位8名によって争われるスーパーポール。もてぎ大会で2連勝を飾った松居寿來選手は、ここでも落ち着いたアタックを披露。単独アタックの緊張感が高まる中、46.387をマークし、開幕大会からの連続ポールポジションを獲得。以降、横山輝翔選手(HIROTEX RACING)、菊池貴博選手(K.SPEED WIN)、澤田選手、元田心絆選手(YAMAHA MOTOR Formula Blue)らが続き、ルーキー・若手世代の躍進が目立つ結果となった。

第3戦 松居寿來が開幕3連勝。澤田龍征が2位へ浮上し、横山輝翔が3位表彰台
18周で行われた第3戦決勝。スタートでは、4番手グリッドの澤田選手が抜群の加速を見せた。前列の松居選手、横山選手、菊池選手の動きを見ながら一気に前へ出ると、1周目の攻防でトップへ浮上。ポールスタートの松居選手は先頭を守ることができず、序盤は澤田選手を追う展開となった。澤田選手を先頭に松居選手、横山選手が続く形となり、上位3台が接近。さらにその後方では、菊池選手、元田選手、坂野太絃選手(TEAM EMATY)、皆木駿輔選手(K.SPEED WIN Drago CORSE)らがひとつの集団を形成した。鈴鹿南コースらしく、前車との距離が詰まりやすい接近戦となり、序盤から各所でポジション争いが展開された。序盤の焦点は、澤田選手と松居選手によるトップ争いだった。スタートで先行した澤田選手は、ラインをきっちり押さえながら首位をキープ。松居選手は背後につけ、無理に仕掛けるのではなく澤田選手の動きとペースを見極めるようにオーバーテイクのチャンスを伺った。レースが動いたのは2周目。松居選手は澤田選手の背後でプレッシャーをかけ続けると、ヘアピンでオーバーテイクを仕掛ける。澤田選手も粘りを見せたが、松居選手が前へ出てトップを奪還。ポールポジションから一度は先行を許したものの、レース前半のうちに首位を取り戻した。トップに立った松居選手は、ここからレースを自分のリズムへ持ち込んでいく。背後の澤田選手も大きく離されることなく追走し、皆木選手、横山選手らによる3番手争いも白熱の展開に。中盤以降、2番手の澤田選手は松居選手を追い続けながらも、後方の横山選手との差も意識する展開となった。トップ3は、松居選手、澤田選手、横山選手の順でレース後半へ入っていった。終盤に入ると、松居選手は大きなミスなくトップを維持。澤田選手も最後まで1秒台の差で食らいついたが、松居選手を再び捉えるまでには至らなかった。18周を走り切った松居選手がトップチェッカー。もてぎ大会の第1戦、第2戦に続き、第3戦も制して開幕3連勝を達成した。2位には、4番手スタートからスタート直後にトップへ浮上し、松居選手との首位争いを演じた澤田選手が入った。最終的な差は1.288秒。3位には横山選手が入り、開幕戦以来となる表彰台を獲得した。

第4戦 赤旗再レースの波乱。皆木駿輔が5ポジションアップで今季初優勝
第4戦決勝は第3戦から4周増え、22周で争われた。第3戦の各ドライバーのベストタイムによって第4戦のグリッドは形成され、ポールポジションは松居選手、2番グリッドに横山選手、3番手スタートは澤田選手の順となった。ポールポジションスタートの松居選手だったがスタート直後、トラブルにより大きく失速。1コーナーでは大きな接触が発生し、レースは赤旗中断となった。赤旗の中断を挟み、レースは仕切り直しに。2回目のスタートでは松居選手がクリーンなスタートを切り序盤の主導権を握った。2番手には澤田選手、坂野選手がポジションを3番手に上げた。坂野選手の後方からは6番グリッドからスタートした皆木選手が迫り、2周目に坂野選手、澤田選手をオーバーテイクし、ポジションを2番手まで上げ、一気に優勝争いへ加わってきた。第3戦に続いてレースをリードするかに見えた松居選手だったが、第4戦では皆木選手が鋭い追い上げを見せ、混戦の中でも落ち着いて着実に順位を上げいく。前に車がいる状況でも無理に仕掛けず、ペースを保ちながらチャンスを待つ皆木選手。松居選手とのギャップを毎ラップ徐々に縮め続け迎えたレース終盤の17周目の最終コーナーで松居選手をオーバーテイクし、トップへ浮上。オーバーテイク後は、ファステストラップを刻みながら皆木選手は、松居選手とのギャップを広げ開幕から続いていた松居選手の連勝を止める今シーズン初優勝を飾った。2位は松居選手。優勝こそ逃したものの、第3戦優勝、第4戦2位と、シリーズ争いを考えれば非常に大きなポイントを獲得した。3番手争いでは、菊池選手が安定した走りでポディウム圏内を確保。さらにその後方では澤田選手が4位、佐藤選手が大きく順位を上げて5位、横山選手が6位で続いた。第3戦で表彰台に上がった澤田選手と横山選手は、第4戦でも上位争いに残り、鈴鹿大会を通じて高い競争力を示した。

■RACING-DRIVER.JP掲載選手の活躍
第3戦10位、第4戦10位と両レース共にTOP10フィニッシュの手塚選手。次戦は、開幕ラウンド初表彰台を獲得したもてぎ大会となる。
手塚 大雅 選手 RACING-DRIVER.JP 公式ページ
https://www.racing-driver.jp/taiga-tezuka/

第3戦では6位入賞、第4戦ではペナルティにより11位となったが、鈴鹿でも上位集団に食い込むスピードを見せた坂野選手。
坂野 太絃 選手 RACING-DRIVER.JP 公式ページ
https://www.racing-driver.jp/taigen-sakano/

第3戦は11位、第4戦は混乱を切り抜け序盤からハイペースで4位フィニッシュとなったがフロントカウルペナルティを受け8位フィニッシュとなった三村選手。
三村 壮太郎 選手 RACING-DRIVER.JP 公式ページ
https://www.racing-driver.jp/sotaro-mimura/

今シーズン初登場となった澤田選手。第3戦では2位表彰台、第4戦でも4位に入り、鈴鹿大会を通じてトップ争いに絡む力強い走りを見せた。
澤田 龍征 選手 RACING-DRIVER.JP 公式ページ
https://racing-driver.jp/ryusei-sawada/

第3戦を制して開幕3連勝を達成し、第4戦も2位表彰台。OK部門デビューイヤーながらシリーズの主役として存在感をさらに強めた松居選手。
松居 寿來 選手 RACING-DRIVER.JP 公式ページ
https://www.racing-driver.jp/hisaki-matsui/

鈴鹿大会総括
松居寿來の勢い、皆木駿輔の巻き返し。シリーズ争いはさらに激化へ
2026年の全日本カート選手権 OK部門は、開幕大会でもてぎ2連勝を飾った松居選手が、第3戦でも優勝を果たし、開幕3連勝という圧巻のスタートを切った。OK部門デビューイヤーとは思えない冷静なレース運びと、トップに立った後の安定感は、今後のシーズン中盤戦以降のタイトル争いを語る上でも大きなポイントとなるだろう。
一方、第4戦では皆木選手が5ポジションアップの走りで今季初優勝。経験と勝負強さを見せ、松居選手の連勝を止めた。その他今大会では、菊池貴博選手、澤田龍征選手、横山輝翔選手らも上位で存在感を発揮し、鈴鹿大会はシリーズ中盤に向けて勢力図がさらに広がるレースとなった。次戦以降、松居選手がさらにポイントリードを広げるのか、皆木選手をはじめとするライバル勢が一気に流れを変えるのか。2026年OK部門の戦いは、鈴鹿大会を経てますます目が離せない展開となってきた。
次戦Round.5とRound.6は6月27日-28日、栃木県のモビリティリゾートもてぎにて開催される。
GPR KARTING SERIES オフィシャルサイト
https://www.gpr-race.com/
2026 GPR KARTING SERIES Round 3&4 レース映像
https://www.youtube.com/watch?v=LGSkU7_mAJs

