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RACING-DRIVER.JP編集部
2026.06.22

レーシングカートを、もっと身近に。TECORSA金子拓矢代表に聞く「レーシングカートの始め方」

モータースポーツに興味はある。レーシングカートにも乗ってみたい。けれど、いざ始めようと思うと「どこに行けばいいのか」「道具は何が必要なのか」「初心者でも大丈夫なのか」と、不安を感じる人は少なくない。そんな“最初の一歩”を後押ししてくれるレーシングカートチームがある。千葉県・新東京サーキットを拠点に活動するTECORSA(テコルサ)だ。

代表を務める金子拓矢氏は、レーシングカートを「誰でも触れられる、一番身近に体験できるモータースポーツ」と話す。TECORSAが大切にしているのは、勝つために真剣に取り組む姿勢と同時に、初めての人でも怖がらずにカートへ触れられる空気づくりだ。

「モータースポーツをもっと身近に楽しんでほしい」

TECORSAはどんなチームなのか。代表の金子氏に聞くと「モータースポーツをもっと身近に楽しんでもらいたいというのがお店としてのスタートでした。もちろんチームとしてレースに真剣に取り組んでいますけど、常にピリピリした雰囲気というわけではないです。みんな気さくに楽しくやっているチームかなと思います」と語った。

現在、TECORSAには子どもから大人まで幅広いユーザーが集まる。今年からジュニアクラスの受け入れも再開し、カデットクラスに出場する子どもたちも増えているという。年齢層は小学生世代から70代まで。趣味として楽しむ大人、レースデビューを目指すドライバーから、プロを目指すジュニアドライバー、さらには4輪レースのトレーニングとしてカートに乗るプロドライバーまで、様々な人が同じ場所でカートを楽しんでいる。
「会社員の方からお医者様、会社経営をされている方もいらっしゃいます。趣味として楽しむ方もいますし、レーシングドライバーを目指して頑張っている若い子もいます。最近は、ツーリングカーやフォーミュラなどの四輪のトレーニングでカートに乗りに来てくださる方もすごく多いですね」


レーシングカートは、プロを目指す人だけのものではない。趣味としても、トレーニングとしても、そして純粋なモータースポーツ体験としても楽しめる。TECORSAは、そんなモータースポーツへの幅広い入口としての役割を担っている。

手ぶらで来て、レーシングカートに乗れる

初めてレーシングカートに乗る人にとって、大きなハードルになるのが「準備」だ。カート本体、エンジン、タイヤ、工具、ヘルメット、レーシングスーツ。ひと昔前のカートといえば、自家用車にカートを積み込み、自走し、手を汚しながら整備をしてようやく走行にたどり着くものだった。もちろん走行後には片付け、積み込み、また自走の流れだ。

しかしTECORSAでは、レーシングカートをレンタルで体験できる環境が整っている。
本当に手ぶらで乗りに来れるというところで来てくださる方はすごく多いです。走る前に来て、走って、帰っていただくという形ですね」

TECORSAのレンタルカートの特徴は、単なる“古いレンタルカート”ではないことだ。社で扱う新車のカートや実際にレースで使用した程度の良いシャーシをレンタル専用カートとして活用しているという。
「おかげさまで多くのユーザー様にご利用いただいていることもありまして、程度の良い中古のシャーシを自社内で運用できているのは強みだと思います。綺麗なカートですね、と言っていただけることも多いです。ステッカーや装飾、マシンを綺麗に保つことにもとてもこだわっているので著名な方から一般の方までSNSでもカッコ良く紹介できると喜んでいただいています。」

さらに、プロドライバーや経験豊富なドライバーがトレーニングで乗ることもあり、その中でマシンの状態がチェックされる。初心者では気づきにくい小さなフレームの曲がりや違和感も経験者が乗ればすぐに分かるそうしたフィードバックが、レンタルカートのコンディション維持につながっている
「普段レンタルカートとしてお貸し出しているシャーシでレースに出場いただいても、トップ争いができるくらいのポテンシャルは出せていると思います。そういうところは僕たちの強みの一つですね」

初めて乗る人にとって、扱いやすく、きちんと整備されたカートに乗れることは何より大きい。TECORSAのレンタル環境は、レーシングカートの魅力を安心して体験できる入口になっている。

初心者でも、子どもでも。大切なのは「その人に合わせる」こと

レーシングカートには、どうしても敷居が高いイメージがある。専門用語が分からない。速い人ばかりで怖い。そう感じてしまう人もいるだろう。

金子代表も、そういった空気感があることを理解している。だからこそTECORSAでは、教え方や接し方において「お客さんに合わせる」ことを大切にしている。
危険が隣り合わせのスポーツなので、厳しく伝えなければいけないところ、絶対に守ってもらわなければいけないところはあります。でも、カートに行くと厳しく指導される、怖いという理由で離れてしまう人も多い。そういったイメージを払拭したいと思っています

楽しく走りたい人には、まず楽しんでもらう。本気で速くなりたい人には、より深いアドバイスをする。テレメトリーを見ながらロジカルに説明した方が伝わる人もいれば、感覚的な言葉の方が理解しやすい人もいる。子ども、大人、ジェントルマンドライバー、それぞれに合った伝え方がある。
「その人にどう伝えたらいいかを探りながら、なるべくお客さんにコミットできるようにというのは、チームとして気をつけています」

初心者にとって重要なのは、最初から完璧に走ることではない。まずは怖がらずに乗ること。楽しいと思えること。そして、また乗りたいと思えることだ。

カート購入、装備、ライセンス、レース参戦までサポート

一度レーシングカートに乗ってみて、「もっと続けてみたい」「レースに出てみたい」と思った時も、TECORSAではその先のステップをサポートしてくれる。
レーシングギアの相談、装備品の購入、カート選び、ライセンス取得、マシンの保管やメンテナンス、遠征時の車両運搬まで、カートを始めるために必要なことは、なんでも相談することができる。
「レーシングギアショップさんとも提携しているので、多くのブランドをご紹介できますし、お客さんの好みに合わせたご提案ができます。初めてカートに乗る方から、装備品の購入サポートからレースの出場の為のライセンス取得のサポートから出場準備、コーチングまで全て対応しています

カートは、続けようとすると分からないことが次々に出てくる。どの装備を買えばいいのか。どのクラスに出ればいいのか。どのくらいの頻度で練習すればいいのか。そうした疑問を相談できる存在がいることは、初心者にとって大きな安心材料になる。

金子代表にとって、カートとは何か

金子代表自身も、幼い頃からモータースポーツに魅了されてきた。父親がレース好きで、家ではレース映像が流れていた。初めてカートに乗ったのは4歳。小学校の将来の夢には、レースをしていない時期でさえ「F1レーサー」と書いていたという。本格的にレースを始めたのは中学3年生の頃。ドライバーとしての活動は15歳から20歳頃までだった。その後、カートショップの仕事を手伝い始め、23歳でTECORSAの活動を本格化させた。4輪へステップアップする選択肢もあった。しかし、スポンサーから大きな予算を預かって挑戦することへの責任や、自分自身が本当にやりたいことを考えた時、金子代表の中に残ったのは「カートが好き」という思いだった。
「F1やGTを見るよりも、カートのレースを見る方が僕は好きなんです。始める前は知らない世界でしたけど、カートの魅力に魅了されている自分がいました。」

金子代表にとってカートは、仕事であり、人生そのものでもある。
「僕の人生はいろんな人との出会いもカートで作っていただいて、今の仕事もカートに携わっている。本当に人生のほとんどがカートなのかなと思います」

カートから4輪へ。健全なステップアップの道を作りたい

TECORSAの活動は、カートだけにとどまらない。現在はフォーミュラ・リージョナルやスーパーフォーミュラ・ライツの車両管理、メンテナンス、サポートにも関わり始めているという。将来的には、カートから4輪までを一貫してサポートできるチームを目指している。
カートの活動の広がりとともに、4輪の方までしっかりステップアップできるチームになりたいという展望はあります」

モータースポーツは大きなお金が動く世界だ。だからこそ、金子代表は健全で見える化された運営を大切にしたいと話す。
「自社でキチンとカートからフォーミュラ・GTレースまでのステップアップの道を確立できたら、もっと面白いことができるのかなと思っています。健全でキチンとあらゆることが見える化された状態のチーム運営を続けていきたいですね」

初心者がカートに触れる入口を作ること。そして本気で上を目指す若いドライバーには、その先の道を用意すること。TECORSAが見据える未来には、その両方がある。

「怖がらずに、気軽に遊びに来てほしい」

最後に、これからレーシングカートを始めてみたい人へ、金子代表にメッセージをもらった。
ーシングカートって、本当に誰でも触れられる、一番身近に体験できるモータースポーツだと思います。どうしても敷居が高いというイメージを持たれている方が多いんですけど、本当にそんなことはなくて、気軽に乗りに来れるものです。怖がらずに、気軽に遊びに来てもらいたいですね

TECORSAでは、今後公式LINEなどを活用し、予約や問い合わせの導線も整えていく予定だという。紹介だけでなく、初めての人がよりアクセスしやすい環境づくりも進めている。

レーシングカートは、特別な人だけのものではない。子どもでも、大人でも、未経験でも、まずは一度乗ってみることができる。ヘルメットをかぶり、シートに座り、エンジンの振動を感じた瞬間、画面の中で見ていたモータースポーツが、自分の体験になる。

その最初の一歩を、TECORSAは待っている。

カートのレンタルや新規のチーム加入等はTECORSAのRACING-DRIVER.JP公式ページのお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。

TECORSA RACING-DRIVER.JP公式ページ
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