2026年9月5日(土)、6日(日)、富士スピードウェイにてKYOJO CUP Round.3が開催された。
今シーズンも富士スピードウェイを舞台に全5大会で争われるKYOJO CUP。開幕戦では#39 富下李央菜選手(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)が公式予選、Sprint、Finalを制する完全勝利を達成。一方、Round.2では#18 三浦愛選手(Team ReFa KC-MG01)がSprint、#36 斎藤愛未選手(SCS TOM'S KYOJO KC-MG01)がFinalを制し、歴代チャンピオン勢が存在感を見せた。
Round.2終了時点でポイントランキング首位に立つのは#36 斎藤選手。#39 富下選手、#10 ジョアンヌ・チコンテ選手(FLEET KDDP KC-MG01)らが続き、シーズンも折り返しとなるRound.3を迎えた。今大会には19台がエントリー。さらに台風や前線の影響による不安定な天候がレースウィークを通して各選手を悩ませることとなった。

■公式予選 / Sprint「富下李央菜がPP獲得。そのままSprintも制す」
5日土曜日に行われた20分間の公式予選。富士スピードウェイ上空は厚い雲に覆われ、早朝までの雨によってセッション開始時の路面には水分が残るダンプコンディション。セッションが進むにつれてライン上は徐々に乾き、最後までタイムアップが続く難しい予選となった。
序盤から速さを見せたのは#86 下野璃央選手(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)。3周目に1分49秒916でトップに立つと、路面の改善とともに1分46秒台までタイムを縮める。しかし終盤、#39 富下選手が急浮上。最終アタックで1分46秒106をマークし、#86 下野選手を0.146秒逆転してポールポジションを獲得した。3番手には#36 斎藤選手、4番手#7 翁長実希選手(nat KDDP KC-MG01)、5番手#8 佐々木藍咲選手(nat KDDP KC-MG01)が続いた。
続いて土曜日午後に行われた10周のSprint。雨は止んだものの曇り空が続き、コース上にはウェットパッチが点在。特にレコードラインではないスターティンググリッドのイン側は濡れた部分が残るなど、イン側スタートのドライバーにとっては特に難しいスタンディングスタートとなった。
スタートではポールの#39 富下選手がトップを守る一方、2番手#86 下野選手がコカ・コーラコーナーまで並びかける。後方では5番手スタートの#8 佐々木選手が好スタートを決め、ヘアピンで#36 斎藤選手をかわして3番手へ浮上。#10 チコンテ選手も一時5番手まで順位を上げたが、オープニングラップは#39 富下、#86 下野、#8 佐々木、#36 斎藤、#3 松井の順で終えた。
2周目にも#86 下野選手が首位を狙うが、#39 富下選手がポジションをキープ。3周目には#10 チコンテ選手が#3 松井選手をかわして5番手へ。さらに7周目には#38 佐藤こころ選手が#18 三浦選手を抜いて7番手まで浮上した。
終盤の9周目、#36 斎藤選手が#8 佐々木選手を攻略して3番手を取り戻すと、最終10周目には#10 チコンテ選手が#8 佐々木選手をかわして4番手へ。さらに#38 佐藤選手も#3 松井選手を抜き6番手へ順位を上げた。
トップでは序盤の攻防をしのいだ#39 富下選手が徐々にリードを広げ、そのまま優勝。2位#86 下野選手、3位#36 斎藤選手、4位#10 チコンテ選手、5位#8 佐々木選手となった。
■Final「雨中の一騎打ちを下野璃央が制し、今季初勝利!!」
翌6日に行われたFinalは、朝から降り続く雨により完全なウェットコンディション。当初予定より1時間前倒しとなる午後2時20分から15周で争われ、強い雨と視界不良のためセーフティーカー先導でスタートした。
前日のSprint結果により、ポールは#39 富下選手。2番手#86 下野選手、3番手#36 斎藤選手、4番手#10 チコンテ選手、5番手#8 佐々木選手と続く。
セーフティーカーが3周を先導し、4周目からレーススタート。#39 富下選手が首位を守るが、直後から#86 下野選手が猛攻を仕掛ける。4周目の最終コーナーでインに飛び込み、両者は並んだままホームストレートへ。5周目の1コーナーで#86 下野選手が前に出てトップを奪った。
後方では#8 佐々木選手が#38 佐藤選手、#3 松井選手に先行を許し7番手へ後退。上位は#86 下野、#39 富下、#36 斎藤、#10 チコンテ、#38 佐藤、#3 松井の順となった。
首位浮上後も#86 下野選手は安定したペースで周回。ファステストラップを重ね、一時は#39 富下選手との差を広げるが、中盤以降は富下選手もペースアップ。10周目には1分56秒983のファステストラップを記録し、再び下野選手を追いかける展開となった。
しかし終盤は#86 下野選手が再びリードを広げる一方、2番手#39 富下選手に#36 斎藤選手が接近。12周目に約1秒あった差は14周目には約0.4秒まで縮まったものの、#39 富下選手がポジションを守った。
5番手争いも終盤に動き、12周目に#3 松井選手が#38 佐藤選手をかわして5番手にポジションを上げる。
レースは#86 下野選手が#39 富下選手に2.760秒差をつけてトップチェッカー。昨シーズンのチャンピオンが得意のウェットコンディションで反撃の狼煙を上げ、今シーズン初優勝を果たした。以下2位#39 富下選手、3位#36 斎藤選手、4位#10 チコンテ選手、5位#3 松井選手のトップ5となった。
強い雨と限られた視界の中で各所にバトルが生まれたRound.3 Final。難しいコンディションの中、#86 下野選手が前年王者の強さを見せつける一戦となった。
Round.3 Final 優勝 #86 下野璃央選手(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)レース後コメント
「今年は勝てないかもしれないと思っていたので、今日の優勝はとても嬉しいです。リスタート後、なるべく早いうちに仕掛けようと思っていました。去年第3大会で優勝し、流れを変えることができたので、去年のようにここから優勝を積み重ねたいです。」

■RACING-DRIVER.JP掲載選手の活躍
12位 #33 岩岡万梨恵選手
Sprintでは19位と苦しい結果となったが、雨のFinalでは最後尾から着実にポジションアップ。7つ順位を上げ、12位フィニッシュまで挽回した。
岩岡 万梨恵選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ
https://www.racing-driver.jp/marie-iwaoka/

11位 #17 白石いつも選手
難しいウェットコンディションの中で最後まで走り切り11位。ポイント獲得まであと一歩となったが、着実に上位との差を縮めている。
白石いつも選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ
https://www.racing-driver.jp/itsumo-shiraishi/

9位 #32 金本きれい選手
予選7番手からスタートした今大会。Finalでは雨の中で安定した走りを続け9位フィニッシュを果たし、貴重なポイントを獲得した。
金本きれい選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ
https://www.racing-driver.jp/kilei-kanemoto/

8位 #8 佐々木藍咲選手
Sprintでは好スタートから一時3番手を走行するなど上位争いを展開。Finalでは序盤にポジションを落としたものの、8位で完走し着実にポイントを積み重ねた。
佐々木 藍咲選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ
https://www.racing-driver.jp/rami-sasaki/

7位 #38 佐藤こころ選手
予選15番手からSprintでは6位まで大きくポジションアップ。Finalでも序盤は5番手を走行したが、終盤に松井選手、ラダッツ選手の先行を許し7位フィニッシュ。それでも今大会を通して高い追い上げ力を見せた。
佐藤 こころ選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ
https://www.racing-driver.jp/kokoro-sato/

5位 #3 松井沙麗選手
Sprint7位からスタートしたFinalでは、ウェットコンディションの中で終盤に#38 佐藤選手をオーバーテイク。自己ベストとなる5位フィニッシュを果たし、KYOJO CUP参戦後着実に結果を伸ばしている。
松井 沙麗選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ
https://www.racing-driver.jp/sara-matsui/

2位 #39 富下李央菜選手
予選PP、Sprint優勝と土曜日を制圧。Finalでは#86 下野選手に首位を奪われたものの、雨の中で最後まで2位を守り切った。今大会で大量ポイントを獲得し、シリーズランキング首位へ浮上した。
富下 李央菜選手 RACING-DRIVER.JPオフィシャルページ
https://www.racing-driver.jp/riona-tomishita/

優勝 #86 下野璃央選手
Finalでは5周目の1コーナーで#39 富下選手を攻略。強い雨の中でも安定した速さを発揮し、そのままトップを守り切って今シーズン初優勝。前年王者がシーズン後半戦へ向け大きな1勝を挙げた。
下野 璃央選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ
https://www.racing-driver.jp/rio-shimono/

Round.3を終え、シリーズランキングでは#39 富下選手が67ポイントで首位へ浮上。わずか2ポイント差の65ポイントで#36 斎藤選手が2番手、49ポイントで#10 チコンテ選手、今回優勝した#86 下野選手が41ポイントで続く。残すところ2大会、チャンピオン争いはいよいよ佳境へと入っていく。
次戦KYOJO CUP Round.4は、10月10日(土)、11日(日)に富士スピードウェイで開催。国内最高峰のフォーミュラレース「全日本スーパーフォーミュラ選手権」のサポートレースとして行われる。
トップ3選手へのインタビュー動画はRACING-DRIVER.JP オフィシャルX、Instagramよりご覧ください。
RACING-DRIVER.JP オフィシャルInstagram
https://www.instagram.com/racingdriver.jp/
RACING-DRIVER.JP オフィシャルX
https://x.com/racingdriver_jp
KYOJO CUPオフィシャルサイト
https://kyojocup.jp/
Round.3 公式予選 動画
https://www.youtube.com/watch?v=lXkm1FIh9Nk
Round.3 Sprint 動画
https://www.youtube.com/watch?v=kTnQxLdmiys
Round.3 Final 動画
https://www.youtube.com/watch?v=ugQNKiJsZIo

