2026年5月6日(水・祝)、東京お台場のシティサーキット東京ベイにて、国内最高峰のカートレース「2026 AUTOBACS 全日本カート選手権 EV部門」の第1戦、第2戦が開催された。
2026年シーズンの幕開けとなった今大会。昨年からの継続参戦は、中井悠斗選手、徳岡大凱選手の2名。今年KYOJO CUPにデビューする松井沙麗選手が1年ぶりに当選手権に参戦。その他にも2名の女性ドライバーに加え、昨年の全日本カート選手権OK部門出場ドライバーや海外からの参戦ドライバーを含む6チーム12名のドライバーラインナップとなった。

全日本カート選手権専用に開発されたEVカートは、内燃機関を伴わないモーターによる鋭い加速が持ち味で走行音が低く環境にも優しく、東京お台場で開催される都市型レースとしてシティサーキット東京ベイで開催される。全長約400mのコースは特有のタイトなレイアウトが組み合わさる。限られたコース幅の中で国内トップレベルのドライバーたちは集中力を研ぎ澄ませ、開幕からハイレベルな接戦を繰り広げた。上空は曇り空、最高気温22度のドライコンディションの中、レースは行なわれゴールデンウィーク最終日のお台場での開催ということもあり会場には多くのギャラリーが詰め掛けた。
第1戦 徳岡大凱が開幕戦を制し、2026シーズン最初の勝者に
第1戦の決勝ヒートは20周で争われた。ポールポジションからスタートしたのは予選ヒート最終盤に逆転で制したNo.64 徳岡大凱選手(PONOS NAKAJIMA RACING EV Kart Team)。スタート直後からから安定したペースで冷静に周回を重ね、後続との間合いをコントロール。シティサーキット東京ベイは全長約400mとコンパクトで、ストレート区間も限られるため、ひとつのミスが大きな順位変動につながりやすい。その中で徳岡選手は、各コーナーの立ち上がりで安定した加速を見せ、後続に決定的なチャンスを与えないレース運びを披露した。
2位争いは、終盤まで気の抜けない展開となった。No.11 デグチャリョブ ティモフェイ選手(KNC EV Kart Racing Team)がポジションを守り続ける一方で、No.19 中井悠斗選手(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)も最後までプレッシャーをかけ続け、フィニッシュまで緊張感のある攻防が続いた。抜きどころの少ないコースだからこそ、両ドライバーのブレーキング、ライン取り、立ち上がりの精度が問われるレースとなった。バトルの末、2番手にはティモフェイ選手が入り3番手には中井悠斗選手が続き、2位争いはわずか0.171秒差という僅差の決着となった。
4位にはNo.14 佐藤琉葵選手(KNC EV Kart Racing Team)、5位にはNo.20 松尾柊磨選手(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)が入り、上位陣は終始僅差のタイムでの争いとなった。
開幕戦から各車のペース差は小さく、EV部門らしい一瞬の判断が順位を左右する緊張感の高いレースとなった。

第2戦 徳岡大凱が接戦を制し、開幕ラウンドを完全制覇
午後に行われた第2戦の決勝ヒートも20周で争われた。午前中の第1戦を制し午後の第2戦予選ヒートも2番手スタートより逆転でトップフィニッシュとなったNo.64 徳岡大凱選手がポールポジションを獲得。その徳岡選手が第2戦決勝ヒートでも強さを見せるが、第1戦以上にTOP2のバトルが拮抗。なかでもNo.19 中井悠斗選手(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)は、トップ徳岡選手に対して終始プレッシャーをかけ続けた。レース終盤まで徳岡選手にプレッシャーをかけ続ける展開となり、フィニッシュラインまで目の離せない接戦となった。レースは、徳岡選手が開幕戦の勝利の勢いそのままに序盤からトップ争いをコントロールし、最後まで集中力を切らすことなく、レースを落ち着いて組み立てトップチェッカー。開幕ラウンド2連勝という最高の形で2026シーズンをスタートさせた。
2位に入ったのは、中井悠斗選手。トップ徳岡選手とのフィニッシュ時の差はわずか0.405秒。第1戦の3位から一歩前進した中井選手は、開幕ラウンドの中で確かな速さと安定感を示した。
3位にはNo.4 ノコモ アクセル選手(WEINS KONDO EV Kart Racing Team)が入り、表彰台を獲得。第1戦ではペナルティにより順位を落とす形となったが、第2戦ではしっかりと結果を残し、存在感を示した。
4位にはNo.11 デグチャリョブ ティモフェイ選手、5位にはNo.14 佐藤琉葵選手が続いた。トップ5が高水準のラップタイムを刻む中、上位争いは第1戦以上に拮抗した内容となった。

徳岡大凱が開幕2連勝。2026年EV部門は激戦の予感
2026 AUTOBACS 全日本カート選手権 EV部門の開幕ラウンドは、No.64 徳岡大凱選手が第1戦、第2戦ともに優勝を飾る圧巻のスタートとなった。
一方で、第1戦ではデグチャリョブ ティモフェイ選手と中井悠斗選手が僅差の2位争いを展開し、第2戦では中井悠斗選手がトップ徳岡選手に0.405秒差まで迫るなど、シーズン序盤から上位陣の実力差は非常に小さい。
また、第2戦で表彰台を獲得したノコモ アクセル選手、ファステストラップを記録した佐藤琉葵選手など、今後のレースで上位争いに絡む可能性を感じさせるドライバーも多く、2026シーズンのEV部門は開幕から見応えある戦いとなった。
出場3日前にレース参戦のチャンスが巡ってきたという2025年 KYOJO KARTチャンピオンの石崎 百花選手。2レースとも着実にマイレージを重ねた。

苦しい戦いが続いた松井沙麗選手。次回大会そして今週末のKYOJO CUPでの雪辱を誓う。
松井沙麗選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ
https://www.racing-driver.jp/sara-matsui/

第2戦ではファステストラップを記録。決勝4位、5位と表彰台まであと一歩に迫った佐藤琉葵選手。

昨シーズン全日本カート選手権OK部門で1勝、ランキング4位を獲得したデグチャリョブ ティモフェイ選手は、タイムトライアルトップ、決勝2位、4位と確かな手応えを掴んだ。

EV部門2シーズン目でチャンピオン獲得を狙う中井 悠斗選手。決勝3位、2位と好発進の開幕ラウンドとなった。
中井悠斗選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ
https://www.racing-driver.jp/yuto-nakai/

見事2連勝で開幕戦を圧倒した徳岡大凱選手。チャンピオン獲得に向け絶好のシーズン開幕となった。

都市型サーキットで開催される全日本カート選手権 EV部門。次戦は、7月20日(月・祝)に第3戦、第4戦が開催される。
電動カートならではの鋭い加速、ワンミスが大きく響く接近戦、そして若手から実力派までが集うハイレベルなバトルに、今シーズンも大きな注目が集まる。
全日本カート選手権EV部門 公式ホームページ
https://kart-ev-div.city-kart.jp/
全日本カート選手権EV部門 レース映像
https://www.youtube.com/watch?v=5om13nZtccQ
シティサーキット東京ベイ
https://city-circuit.com/


