世界最高峰レースの一つABB FORMULA e WORLD CHAMPIONSHIP。その東京大会のRound.9では日産チームのオリバー・ローランド選手が見事念願の東京大会初制覇で幕を下ろした。そんなTOKYO E-PRIXの舞台でRACING-DRIVER.JPは各選手にインタビューを実施。Formula eドライバーに「世界で活躍するドライバーになるには何が必要か」尋ねました。
–オリバー・ローランド選手(NISSAN FORMULA E TEAM)
日産チームのエースとして現在ポイントランキング首位のオリバー・ローランド選手は「レーシングカートでの経験は何より楽しむこと、そして一生懸命取り組むことが大事。ジュニアドライバーにとってはいつも自分自身を信じ続けること、努力し続けることが大切で大変な努力の末に、自分は必要な資質はもう身につけたと信念を持つだけで十分だ。人生はいつ、何が起こるかわからないものだ。」
Photo by Simon Galloway/LAT Images for Formula E
–パスカル・ウェーレイン選手(TAG HEUER PORSCHE FORMULA E TEAM)
2023/24シーズンのFormula eチャンピオンのパスカル・ウェーレイン選手は「Drive Fast!!とにかくいつでも最速で走ること。世界の舞台で戦うというのは本当に素晴らしいこと。この世界に行き着くまではとてもタフな道のりではあるが、世界でレースをするということは素晴らしい旅でもあるし、皆さんの夢が叶うこと、ベストを尽くせることを心から祈っている。いつか皆さんとFormula eの舞台で会えるのを楽しみにしている。」
Photo by Simon Galloway/LAT Images for Formula E
–テイラー・バーナード選手(NEOM McLAREN FORMULA E TEAM)
19歳ながら今回のTOKYO E-PRIX RD.8でも表彰台を獲得し、今シーズン既に4回の表彰台経験を持つテイラー・バーナード選手は「SUPER GTやスーパーフォーミュラーのことは知っているが、それ以外の日本のレース事情はよくわからないけど、僕の意見としてはヨーロッパでのカートレースは非常に激戦だし、ヨーロッパのレースに挑戦してみるのは夢を叶える手段の一つになると思う。世界のベストドライバー達がヨーロッパには集っているし、フォーミュラにステップアップしてもヨーロッパのF4選手権はものすごくレベルが高い。だから僕の意見としてはヨーロッパでレースをすることだと思う。」
Photo by Alastair Staley/LAT Images
–ニック・キャシディ選手(JAGUAR TCS RACING)
最後に話を聞いたのは、日本の全日本F3選手権、スーパーフォーミュラ、SUPER GTそれぞれでチャンピオンの獲得経験を持つ日本のレースにも縁の深いニック・キャシディ選手。RACING-DRIVER.JPが日本のヤングドライバーから夢を追う男性・女性ドライバーの為のレーサーの情報発信サイトであると伝えると開口一番に「それは興味深いし、素晴らしい」と語り「まず日本には素晴らしいカートコースが沢山ある。トヨタ・ホンダ・ニッサンという素晴らしい自動車メーカーがあるし、若い選手にとって、プロドライバーになる為のキャリアを形成する為のステップアップのチャンスが沢山ある。できるだけ沢山レーシングカートそしてレーシングカーに乗って、そこから沢山学びを得て機会を待つことが大事。もちろん日本のカテゴリーだけでなく世界の舞台に挑戦することが大切。日本のモータースポーツにはチャンスと可能性があり、日本人の皆さんにとってそれはとても幸運なことだと思う。」と語りました。
Photo by Andrew Ferraro/LAT Images
来年2026年の開催も決まったTOKYO E-PRIX。今回の取材を通してジェフCEOそしてドライバーともに日本のジュニアドライバーへの関心やFormula eとしてのジュニアカテゴリーの育成の強化の考えについて触れることができた。
ぜひ来年のTOKYO E-PRIXへご家族やお仲間と来場いただくとともに、未来のTOKYO E-PRIXの舞台で日本人ドライバーが活躍することを祈って、これからもRACING-DRIVER.JPの掲載選手へ熱いエールを送ってください。