2025年5月3日、4日の2日間 富士スピードウェイにてAUTOBACS SUPER GT Round2 FUJI GT 3HOURS RACE GW SPECIALが開催された。
国内最高峰のツーリングカーレースとして開催されるSUPER GT(スーパーGT)はエンジンや車輌性能の異なる車両がGT500クラスとGT300クラスの2クラスに分かれ、レースでは合計40台以上の車輌が混走状態で走行するのが最大の魅力。シリーズは全8戦で争われ、両カテゴリーそれぞれにチャンピオン獲得を懸けた熱い闘いが繰り広げられる。
GT500クラスはトヨタ、ホンダ、ニッサンの国内の自動車メーカーがSUPER GTの為に専用設計したフルカーボンのレース車輌で競われる上位カテゴリーのレース。一方、フェラーリやランボルギーニ、ポルシェ、アストンマーティン、メルセデス・ベンツなどの海外メーカーのGT-3車輌とニッサンGT-RやスバルBR-Z、レクサスRC-Fといった日本メーカーのGT車輌とメーカーや車輌ラインナップが豊富でより市販車に近いフォルムを持つ車輌が凌ぎを削るのがGT 300クラスだ。
またタイヤメーカーもブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップ、ミシュランと複数のタイヤメーカーが参戦することで、同じ車輌でも車輌特性や性能が変化し、予測がつかないレース展開もスーパーGTの醍醐味である。
ゴールデンウィーク真っ只中に行なわれた今ラウンドは、特に家族連れが目立ち小さいなお子様も楽しめるイベントの開催はもちろん、予選後にはBBQを楽しむ方やサーキット場内に昨年9月に誕生したRECAMP 富士スピードウェイに宿泊し観戦するファンも目立った。
3時間レースで争われた決勝レース。GT500クラスは、前日の予選で12位となったTRS IMPUL with SDG Zは、決勝レースでは次々と前車をオーバーテイク。ストレートスピードの速さと得意のレイトブレーキングを生かした平峰選手の走りが光り、大幅にポジションを上げ、日産勢最上位となる4位フィニッシュを果たした。
TRS IMPUL with SDG Z RACING-DRIVER.JP公式ページ
https://www.racing-driver.jp/impul-gt/
一方のGT300クラス。前日の予選では初のQ1担当となった大木一輝選手(GAINER TANAX Z)は見事Q1突破を決める力走。決勝レースでは14位となったがチームは2戦連続でポイントを獲得。GT 300クラスフル参戦初年度で貴重なレースマイレージを重ねた大木選手の次戦以降の活躍にも大いに期待が高まる。
レース前はリラックスした表情で我々のカメラにサインをくれた大木選手。「全開魂」の走りといつも満面の笑顔が印象的だ。
大木一輝選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ
https://www.racing-driver.jp/kazuki-oki/
TOMEI SPORTSより参戦する荒川 麟選手は予選23位から決勝ではチームメイト共に猛チャージ。決勝では12位とシーズン初ポイントを獲得。3時間の長いレースの中でもチームで現状のベストパフォーマンスを発揮できたとレースを振り返った荒川選手。
荒川 麟選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ
https://www.racing-driver.jp/rin-arakawa/
平木湧也・玲次兄弟によって設立されたHELM MOTORSPORTS。昨年度よりSUPER GTに新規参戦する史上初の兄弟コンビに注目が集まる中、予選ではQ1を突破し17位。決勝レースでも上位進出を目指す中で残念ながらリタイア。
悔しい結果ととなった平木兄弟。次戦ではポイント獲得、上位進出を目指す。
平木湧也選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ
https://www.racing-driver.jp/yuya-hiraki/
平木玲次選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ
https://www.racing-driver.jp/reiji-hiraki/
HELM MOTORSPORTS RACING-DRIVER.JP公式ページ
https://www.racing-driver.jp/helm-motor-sports/
次戦は12年振りとなるマレーシア セパンサーキットでの戦いを経て、8月2日・3日は再び富士スピードウェイにて開催されます。