Racing-Driver.jpRacing-Driver.jp

モータースポーツ業界最新情報

Motorsports Topics

RACING-DRIVER.JP編集部
2025.06.30

プロドライバーへの登竜門 FIA公認フォーミュラレース Formula Regional Round2 富士大会 現地取材

2025年6月28日、29日の2日間 富士スピードウェイにてFormula Regional Japanese Championshipの第2大会が富士スピードウェイにて開催された。FIA FORMULA REGIONALシリーズは2014 年から国際自動車連盟(FIA)が開始したフォーミュラ車両によるワンメイクレース。レーシングカートからFIA フォーミュラ4、FIA フォーミュラリージョナル、FIA フォーミュラ3、FIA フォーミュラ2、そして最後にFIA フォーミュラワン世界選手権と正にプロドライバーになるための試金石となるFIA公認のフォーミュラレースとして2020年より日本でも開催されている。

開幕の岡山ラウンド(3レース制)では鈴木斗輝哉選手(マツモトキヨシ TOM'S TGR-DC FR)が2勝、2位1回でランキング首位とし、ランキング2位には第2戦を制した梅垣清選手(PONOS RACING TOM'S TGR-DC FR)が9.5ポイント差でこの富士大会(2レース制)を迎えた。

Race-4
6月29日午前8時50分から行なわれたRace-4。気温25度の中、15周のレースをポールポジションからスタートするのは梅垣選手。2番手に鈴木選手、3番手に大宮賢人選手(PONOS RACING F111/3)と続く。スタートでホールショットを奪ったのは鈴木選手、2番手には卜部和久選手(B-MAX RACING F111)がポジションを上げ、梅垣選手は3番手にドロップ。鈴木選手はスタートから梅垣選手を引き離し単独走行状態に。2番手争いは卜部選手、梅垣選手がバトルを展開。後方でクラッシュが発生し、セーフティーカーが導入される展開に。レースは6周目から再開となり、鈴木選手が磐石のスタートで1位をキープする後方で2番手争いが激化。梅垣選手が2番手を奪うも卜部選手が抜き返す激しいバトルを展開。迎えた8周目の1コーナーで再び梅垣選手が2番手に順位を上げ、そのまま梅垣選手はギャップを築き単独の2番手を走行する展開に。梅垣選手の後方では卜部選手と大宮選手による激しい3位争いを繰り広げるも3位は卜部選手が死守。レースは鈴木選手が制し、2番手に梅垣選手、3位に卜部選手という結果になった。

Race-4 優勝 鈴木 斗輝哉 選手 レース後 コメント
「スタート、SC明けのリスタートも上手くいきレースをリードすることができた。後半ペースが厳しかったので改善し午後のレースもスタートをしっかり決めて良いレースがしたい」
鈴木斗輝哉選手 RACING-DRIVER.JP
https://www.racing-driver.jp/tokiya-suzuki/



Race-5
同日14時30分から行なわれたRace-5。Race-4同様15周で争われるレースは、気温が更に上昇するコンディションの中、ポールポジションは梅垣選手、以下鈴木選手、大宮選手、卜部選手と続く。ホールショットは梅垣選手が取るもコカコーラーコーナーから100Rにかけて鈴木選手が梅垣選手をオーバテイクしトップ交代。梅垣選手は大宮選手にもオーバーテイクを許し3番手にドロップするも再び2番手に浮上。その後レースは膠着し一時トップ2台の差は8周目の時点で1.8秒差まで拡大。勝負あったかと思われたが梅垣選手がファステストラップを記録し、レース中盤以降首位の鈴木選手を猛追。毎ラップ約コンマ2秒ずつ梅垣選手が鈴木選手のペースを上回る形で追い上げ、12ラップ目には1秒以内となるコンマ7秒差、そしてファイナルラップではコンマ4秒差まで接近。オーバーテイクが可能な距離までギャップを縮めるも鈴木選手が上手くブロックラインを取り、ポジションを守る展開。そしてワンチャンスにかけたGRスープラコーナーでインに飛び込んだ梅垣選手だったが、クロスラインで鈴木選手が再び前に出てそのままイン側をブロックする形で最終パナソニックコーナーを立ち上がる。それに対して、ややワイドに最終コーナーを立ち上がった梅垣選手の方が加速が伸びる。そのままホームストレートで鈴木選手のスリップストリームに入った梅垣選手はフィニッシュライン直前にスリップから飛び出し、両車はサイドバイサイドでフィニッシュラインを切った。結果は僅か0.038差で梅垣選手が逆転勝利。梅垣選手が今シーズン2勝目、2位に鈴木選手、3位に大宮選手という結果になった。

Race-5 優勝 梅垣 清 選手 レース後 コメント
「ペースは悪くなかったものの途中トップと1.8秒差になり焦りはあった。前に追いつくことだけを考え諦めずにラストワンチャンスにかけ僅差で勝つことができた。速さが自信に繋がったので次戦も勝利を目指したい」


トヨタ育成のTOM'Sチームのチームメイト同士による激しい戦いが繰り広げられた富士大会。シリーズチャンピオンをかけた戦いも僅差の戦いが続き注目が集まる中、次戦は7月12日-13日の2日間、三重県鈴鹿サーキットにて第6戦、7戦が開催される。

Formula Regional Japanese Championship 公式サイト
https://frj.jp/

Formula Regional Japanese Championship 第2大会 Race-4 Youtube動画
https://www.youtube.com/watch?v=LFE7OnWartY&t=2859s

Formula Regional Japanese Championship 第2大会 Race-5 Youtube動画
https://www.youtube.com/watch?v=S-UDSKebtGk