2025年5月10日-11日、三重県鈴鹿サーキットにてGPR KARTING SERIES 2025 の開幕ラウンドが開催された。
GPR KARTING SERIES の中でも全日本カート選手権 OK部門は文字通り、日本自動車連盟(JAF)公認による日本国内最高峰のカートレースとして開催され、全国のサーキットを転戦する形で全5大会 10戦で争われ、日本一 チャンピオンの称号を懸けて争われれる。
OKクラス及びRok CUPに出場したドライバーの集合写真
また大会の正式名称にもある通り、当シリーズはAUTOBACS社が冠スポンサーを務め、シリーズチャンピオンには翌年のフォーミュラカースカラシップとして3,000,000円が贈られるなど、プロへの登竜門とも言われるカートレース。現在日本人唯一のF1レギュラードライバーとして参戦する角田裕毅選手を始め、佐々木大樹選手、佐藤蓮選手、宮田莉朋選手など国内外のトップカテゴリーで凌ぎを削るレーサー達も全日本カート選手権の舞台でスキルを磨き、ステップアップを果たした。
予選・決勝レースが行なわれた日曜日は朝から快晴でドライコンディションとなったが、前日までの雨の影響でドライでの走行が各車十分とは言えない中、朝一のウォームアップセッションでは全車精力的に走り込み、データ収集とセッティングの確認を行なった。
迎えた予選、ここでTOPタイムをマークしたのはキャリア110勝以上、22タイトル獲得とカート界で今注目の現役中学生 酒井龍太郎選手。
2番手との差は僅か0.043という僅差で第1戦のポールポジション(最上位スタート)を決めた。
以下、4番手には中野駿太選手、6番手 松井海翔選手、10番手 澤田龍征選手、12番手 三村壮太郎選手、15位 肥後孝太郎選手と続く。
第1戦 決勝
ホールショットを決めたのは酒井龍太郎選手。オープニングラップをトップで通過すると思った矢先のシケインでトラブルにより失速。順位を大きく落とし、チームからはピットインの指示があった模様だが走行を継続。そこにはトラブルの回復を試み、第1戦のファステストラップ(全車の中で最も早いラップ)を狙う意図があったようだ。第1戦のファステストラップが第2戦のポールポジションとなることからも酒井選手は諦めずに走行を続け、見事結果的に第2戦のポールポジションを獲得。
第1戦で着実な走りを見せ、見事自身初のOKクラス表彰台を獲得したのが松井海翔選手。レース後には「安定したペースで走れた。表彰台獲得は素直に嬉しい」と振り返った。
松井 海翔選手 RACING-DRIVER.JP 公式ページ
https://racing-driver.jp/kaito-matsui/
レースは今シーズンより発足したレーシングドライバーの藤浪清斗氏率いるKF MOTORSPORTSの酒井仁選手が13位からのスタートだったが猛烈な追い上げを見せ、見事今シーズンのオープニングレースを制した。
第2戦 決勝
今シーズンよりタイヤの登録本数に変更があり、ドライタイヤは1セットの登録からフロント3本、リア3本の登録とルールが改定された。
そこで第1戦から継続使用する2本のタイヤを前後右側2本、前後左側2本、左フロントと右リアなど左右非対称でのタイヤ交換と選手により複数のパターンが見られ、第2戦がどのような展開となるか注目が集まった。
ポールポジションからスタートしたのは酒井選手。しかしこのレースでもペースが上がらず徐々に後退。酒井龍太郎選手は9位フィニッシュとなった。
酒井龍太郎選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ
racing-driver.jp/ryutaro-sakai/
第1戦ではリタイアに終わったが第1戦のタイヤライフの残りと2本の新品タイヤの利を生かし、オープンニングラップから順位を9番手にポジションを上げると終盤でも順位を上げ6位フィニッシュした中野駿太選手
中野駿太選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ
https://www.racing-driver.jp/syunta-nakano/
昨シーズンMAX CHALLENGE Junior MAXチャンピオン 澤田龍征 選手。最高峰カテゴリー初挑戦の第1戦ではトップ8フィニッシュ。次戦に向けマイレージを重ねた。
澤田 龍征選手 RACING-DRIVER.JP 公式ページ
https://racing-driver.jp/ryusei-sawada/
小さい頃からの憧れの舞台への初陣を迎えた肥後孝太朗 選手。2戦ともに完走を果たし貴重なマイレージを重ねた
肥後 孝太朗選手RACING-DRIVER.JP 公式ページ
https://racing-driver.jp/koutarou-higo/
今シーズンはPAROLINにマテリアル変更のベテラン三村壮太郎 選手。開幕ラウンドを終えて、次戦以降に向け課題は明確と語ったが練習走行では2番手と今シーズンも速さが光った。
三村壮太郎選手 RACING-DRIVER.JP 公式ページ
https://racing-driver.jp/sotaro-mimura/
次戦は6月14日-15日 栃木県のモビリティリゾートで第3戦、4戦が開催される。
GPR KARTING SERIES オフィシャルサイト
https://www.gpr-race.com/
2025 AUTOBACS GPR KARTING SERIES Round 1&2 レース映像
https://www.youtube.com/watch?v=JzajCx1j45E