小学校1年生の時にキッズカートと出会い、レースを初めて28年。全日本カート選手権へのデビューから18年。12月21日に開催された国内最高峰のカートレース 全日本カート選手権 EV部門にて念願のシリーズチャンピオンを獲得した三村 壮太郎 選手。2012年にはKF1部門の最終戦にて僅か1ポイント差でチャンピオンを逃し、その後も最高峰カテゴリーへの挑戦を続け、レースでの勝利、ランキング上位の成績を残しながら届かなかった頂。若手の実力者達を抑え、見事チャンピオンを獲得した三村選手にRACING-DRIVER.JPはチャンピオン獲得の今の想いを聞いた。

−チャンピオンを獲得した今の想い
三村 壮太郎選手(以下、三村選手):長らく全日本カート選手権に出続けていて、タイトルを取れていなかったので素直に嬉しいですし、非常に価値があることだなと思っています。
−今シーズンどういった部分で他のドライバーと差をつけられたのか
三村選手:EV部門に関しては縦にタイヤを使い丁寧に走ることが求められるので、その重要性に早く気づけていたので特に序盤戦はアドバンテージを築けたかなと思います。また、EV部門が行なわれるシティサーキット東京ベイはコース幅が狭いので、タイムトライアルでの順位も非常に重要で今年タイムトライアルで上位に付けられたレースが多く勝利に結び付けられたのもポイントだと思っています。
今シーズンOK部門でも3度の表彰台を獲得し、ランキング6位で終えた三村選手 来季もOK部門へ出場予定のようだ
−来年以降EV部門に挑戦するドライバーへのアドバイス
三村選手:まずは何より目の前のチャンスに飛びつくということが大事です。EV部門のドライバーオーディションは走行時間も非常に限られるので、自分の走行時間以外はとにかく、少しでも自分が優位になるように貪欲に他のドライバーの走りを分析し、自分の走りに活かすことが大切だと思います。
−今後の夢、挑戦したいこと
三村選手:来季も全日本カート選手権 OK部門には継続参戦を予定しているので、個人的にはOKでチャンピオンを取りたいという想いがあります。またチャンスがあれば、ツーリングカーなど四輪レースの方にも挑戦したいと思っています。また普段仕事では市販車用タイヤの開発に関わっているのですが、将来的にはヨーロッパでのタイヤ開発にも携わりたいと思っています。
タイトル獲得を冷静に噛み締めていた三村選手。そんな中、次世代のドライバーへの助言には熱い言葉を掛けていたが、EV部門のシリーズ表彰にて谷本 勲 組織委員長より来季、三村選手がカートからフォーミュラへステップアップを目指す若手ドライバーの育成支援に関わることが発表された。具体的には来年シティサーキット東京ベイで開催予定のカートスクールの講師などが予定されているようだが、三村選手に憧れるキッズ、ジュニアドライバーには魅力的な機会になるのではないだろうか。更には三村選手が長年憧れを抱いたフォーミュラへの体験機会としてTOM'S フォーミュラカレッジへの参加なども予定されているという。
東京の都心での開催ということで今シーズン大会を重ねるごとに会場に足を運ぶ家族連れやレースファンが増え、また多くのレース関係者、国内トップカテゴリーへ参戦するレーシングチームの関与も拡大傾向にある全日本カート選手権 EV部門。来季以降ドライバーオーディションへの挑戦を検討するドライバーにはぜひ三村選手の背中に追いつき、そして追い越し頂点へと歩みを進めて欲しい。


三村 壮太郎 選手 RACING-DRIVER.JP 公式ページ
https://www.racing-driver.jp/sotaro-mimura/
三村 壮太郎 選手 過去インタビュー記事
【独占取材】三村壮太郎選手に聞く!OKとEVの二刀流の活躍の秘訣とレースに懸ける熱い想い
https://www.racing-driver.jp/news/4401/

