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RACING-DRIVER.JP編集部
2025.11.16

全日本カート選手権 OK部門 Finalラウンドは澤田龍征と酒井龍太郎が勝利を分け合う

2025年11月16日(日)三重県 鈴鹿市の鈴鹿サーキットにて国内最高峰のカートレース GPR KARTING SERIES 全日本カート選手権 Round9、Round10が開催された。
シーズン最終ラウンドとなる今大会。前回の瑞浪大会の結果によりシリーズチャンピオンの権利は、上位3人に絞られた。ポイントリーダーは、酒井仁選手(KF MOTORSPORT)、2位に7ポイント差で皆木駿輔選手(DragoCORSE)、3位の酒井龍太郎選手(ミツサダ PWG RACING)が26ポイント差での逆転チャンピオンを目指す。

最高気温18度、快晴の中、全23台によるタイムトライアル、その後タイムトライアル上位8台によるSuper Poleが行われた。上位8台にはSuper Poleのセッション専用に新品タイヤが支給されるが、僅か2ラップの計測で新品タイヤを温めタイムを出すことが求められる。Super Poleで見事ポールポジションを獲得したのは金子准也選手(YAMAHA MOTOR Formula Blue)、2位に澤田 龍征選手(HIROTEX RACING)、3位に酒井仁選手という結果になった。

Round 9 澤田 龍征選手が嬉しい最高峰カテゴリー初勝利を飾り、酒井仁選手がシリーズチャンピオンを決める
12:00より行われたRound 9決勝(周回数 18周)。ホールショットを奪ったのは2番グリッドからスタートの澤田選手。2番手には4番グリッドスタートからポジションを上げた皆木選手、3番手に6番グリッドからポジションを上げた酒井龍太郎選手と続く。オープニングラップの隊列はバックストレートを超え、4コーナーでは皆木選手、酒井龍太郎選手が相次いで澤田選手をパス。オープニングラップは皆木選手、酒井龍太郎選手、澤田選手のオーダーとなった。皆木選手との距離を徐々に詰める酒井龍太郎選手は、3周目の下り25Rで一瞬前に出るも、皆木選手がすぐに順位を取り戻す。トップ2のバトルの間に3番手澤田選手、4番手酒井仁選手も距離を詰め4台での激しいトップ争いの展開に。続く4周目の4コーナーで再度、酒井龍太郎選手が皆木選手をパスし、トップへ浮上。皆木選手の間隙をつき、澤田選手もポジションを2番手に上げる。3番手にポジションを下げた皆木選手は続く下り25Rで酒井仁選手に交わされるも再度ヘアピンで皆木選手が酒井仁選手のインに入る。両者ヘアピン立ち上がりからの加速が鈍る中、5番手の三村壮太郎選手(K SPEED WIN)が2台をオーバーテイクし、三村選手が3番手に浮上する。続く6周目の4コーナーでは皆木選手を今回スポット参戦の現役SUPER FORMULA / SUPER GT500ドライバーの佐藤蓮選手(K SPEED WIN)がオーバーテイクし、4番手に浮上。トップを死守していた酒井龍太郎選手だったが、レース9周目にまさかのエンジントラブルでストップし、2番手走行中だった澤田選手が変わってトップに立つ。2番手の三村選手はトップの澤田選手を1秒以内のギャップで追い続けるも届かず。見事、澤田選手が最高峰カテゴリー初勝利を飾った。2位に三村選手、3位に佐藤選手となった。酒井龍太郎選手、皆木選手がノーポイントとなったことで、Round.9を4位でフィニッシュした酒井仁選手が今シーズンの全日本カート選手権OK部門のチャンピオンを獲得した。

Round 10 酒井龍太郎選手が前戦の悔しさを晴らす勝利で最終戦を飾る
15:00から行われたRound 10決勝(周回数 22周)。ホールショットを奪ったのは2番手からスタートした澤田選手。ポールポジションからスタートした酒井龍太郎選手は2番手にドロップ。3番手には中井悠斗選手(TEAM EMATY)がポジションを上げてきた。オープニングラップの下り25Rで酒井龍太郎選手が再び首位に立つも、続くヘアピンで澤田選手が再びトップに浮上。トップ2のバトルの間に3番手中井選手、4番手酒井仁選手がトップ2台とのギャップを詰めオープニングラップ最終コーナーで中井選手が酒井龍太郎選手をパスし、2番手に浮上。酒井仁選手も続いてオーバーテイクし、酒井龍太郎選手はオープニングラップを4位で終える。4番手にドロップした酒井龍太郎選手だったが翌周のヘアピンで酒井仁選手をオーバテイクし、3番手に浮上。ペースが上がってきた酒井龍太郎選手は続く3周目のS字で中井選手をパスし、2番手にポジションを戻す。その後もファステストラップを立て続けに更新する酒井龍太郎選手はトップの澤田選手に徐々に肉薄。コンマ2秒前後での緊迫したギャップでトップ2台の戦いが続く中、レースが動いたのは9周目のヘアピン。酒井龍太郎選手が澤田選手のインを刺して、トップに返り咲く。2番手にポジションを落とした澤田選手の後続には中井選手が迫り、最終コーナーで澤田選手をパスし、中井選手が2番手に浮上。酒井龍太郎選手、中井選手のトップ2はコンマ2秒差でラップを刻む目の離せない展開が続く。最高峰カテゴリー初優勝を目指す中井選手はレース終盤まで酒井龍太郎選手を激しく猛追。その後方3番手争いは、澤田選手とデグチャリョブ ティモフェイ選手(TEAM EMATY)による激しいデットヒートが勃発。ラスト2周の下り25Rでティモフェイ選手が3番手に浮上するも、ヘアピンからの加速が鈍ったティモフェイ選手を再度、澤田選手がオーバーテイクし、3番手を死守。
レースは酒井龍太郎選手がRd.9の悔しさを晴らす見事な勝利で今シーズン3勝目を飾った。2位に中井選手、3位は澤田選手という結果になった。

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奮起を誓った最終戦。しっかりと2レース連続で完走を果たした肥後選手
肥後 孝太朗選手 RACING-DRIVER.JP 公式ページ
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Rd.10決勝でファステストラップを刻むなど速さを見せていた中野選手だったが最終ラウンドは悔しい結果に
中野 駿太 選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ
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タイヤのライフを活かし、Round 10で23位スタートから7位フィニッシュを果たした手塚選手。
手塚 大雅 選手 RACING-DRIVER.JP 公式ページ
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久々の国内レースで満足な走行時間が確保できない中挑むもRound 9では見事7位フィニッシュを果たした松井沙麗選手
松井沙麗 選手 RACING-DRIVER.JP 公式ページ
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得意の鈴鹿で開幕ラウンド以来の表彰台を目指した松井海翔選手。一歩届かずRound 9では5位フィニッシュ
松井 海翔 選手 RACING-DRIVER.JP 公式ページ
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一発の速さに加え、ロングランも強さを見せた三村選手はRound 9で2位表彰台を獲得
三村 壮太郎 選手 RACING-DRIVER.JP 公式ページ
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Round 10では最高峰カテゴリー初優勝にあと一歩に迫る力走を見せRound 10で2位に入った中井選手
中井 悠斗 選手 RACING-DRIVER.JP公式ページ
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国内最高峰カテゴリーの初表彰台を初優勝で飾った澤田選手。来シーズンのチャンピオン筆頭候補か!?
澤田 龍征選手 RACING-DRIVER.JP 公式ページ
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Round 9ではレースをリードするも悔しいエンジントラブル。Round 10ではポールスタートから順位を下げる場面もあったが立て直し、見事今シーズン3勝目を飾った。
酒井 龍太郎 選手 RACING-DRIVER.JP 公式ページ
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2025年 GPRKARTINGSERIES 全日本カート選手権 OK部門シリーズチャンピオンとなった酒井仁選手

2026年シーズンも全5大会10戦でのレース開催が発表されたGPRKARTINGSERIES 全日本カート選手権 OK部門
Junior部門からのステップアップを早々に宣言した今シーズンJunior部門チャンピオンの坂野太絃選手を筆頭とした新規参戦メンバーや25年シーズンからの継続参戦メンバーまで今から来シーズンの国内最高峰のカートレースの熱き戦いから目が離せない。

GPR KARTING SERIES オフィシャルサイト
https://www.gpr-race.com/

2025 AUTOBACS GPR KARTING SERIES Round 9&10 レース映像
https://www.youtube.com/watch?v=zJNkyWhUQb0

プロフィール RACING-DRIVER.JP編集部
RACING-DRIVER.JP 編集部です。レーシングカートからツーリングカーレース・フォーミュラまでモータースポーツ業界の最新情報やレーサー・レーシングチームへの取材記事まで幅広く情報発信して参ります。